東日本大震災から10年
震災から10年が経ちました。
10年前の3月11日、私は宮城県仙台市若林区卸町にある会社に勤めていました。
そのときはまだ会社員でした。
とんでもない衝撃だったことを覚えています。
立っていられないような揺れで、壁際に置いてあったキャビネットもぐらんぐらん揺れていました。
当時事務所には、私以外に女性の社員が2名いて、3人それぞれ自分の机の下にもぐりこみ、恐怖の中揺れが収まるのを待ちました。
今まで体験したことのない長さの揺れでした。
揺れが収まったあと、外に出ると同じように建物から出てきている人がたくさんいて、皆が皆混乱していました。
皆がどうしていいかわからないという顔をしていました。
上司から、今日はもう仕事なんてできないから帰るよう指示され、徒歩で帰った記憶があります。
3月なのに雪が降っていて、とても寒い日でした。
帰りの道中、仙台駅の近くを通ると、通常よりも人が多い。
電車が動いていないので、行き場をなくした人たちが集中していたのでしょう。
とはいえ、人を心配している余裕などなく。
家族は大丈夫か、それだけが心配でした。
携帯もつながらず、電気もとまってテレビも見れない状況だったので、どんな被害状況なのかまったくわかりませんでした。
その後、津波がくるなんて想像もつかなかった。
津波の被害があったのがわかったのも少したってからだったと思います。
その情報を聞いたあと、海に近いところに住んでいる友人が心配で心配で、涙がでました。
結果私の近しい人は全員無事だったのですが、友人の家族、取引先の社員、多くの人が亡くなったことを後から知りました。
あれから10年も経ったのですね。
本当に信じられない経験でした。
10年が経ち、当時心に傷を負った方が、少しでも前を向ける状態になっていてほしいと願います。
私は当時勤めていた会社を辞め、行政書士事務所を開業して7年目になりました。
人間いつ死ぬかわからない
その思いが、独立するきっかけの一つにもなっているような気がします。
引き続き宮城県・仙台市の役に立てるように事業を発展させていく。
それだけです。
最後になりますが、亡くなった方のご冥福をお祈りいたします。
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